ブルー→へたれ、ルージュ→腹黒、ヌサカーン→オタク

ヌサカーンの怪しく光る眼鏡が目の前にいるブルーを捕らえる。
「ブ、ブルー萌え〜」
そう言いながら、ヌサカーンはブルーとの距離を詰めていく。
それから逃げるようにブルーはルージュの方へ顔を向けて助けを求めた。
「ひぃー、ルージュ助けてー!!」
「……助けてあげなくもないけど、高いよ?」
ルージュはにっこりとダークオーラを含んだ笑みをブルーに向ける。
「ひ、ひどい!僕達双子なのに」
「双子?はっ。俺はお前なんかと違うんだけど」
あっさりと見捨てられた。さすがのブルーもこれに反論する。
「それはさすがにひどすぎると思うけど……」
「ひどい?それはこっちの台詞だ。何が悲しくてお前と双子なんだっ!!」
ぎゃーぎゃーと二人が言い合いをしている間に、いつの間にかヌサカーンはルージュの傍に来ていた。
―――そして………
「ルージュのその腹黒さにも萌え〜」
段々、ルージュとの距離も詰めていく。ブルーはルージュからどんどん離れていく。
“萌え”と言われたことに対してか、それとも距離を詰められたせいかルージュの顔がみるみるうちに怒りで染まっていく。
「………ぶっ殺す。二度とそんな口を聞けなくしてやる」
もはや、手加減する気などない。とりあえず、事態を重く見たブルーはルージュを止めることにした。
「ルージュ、落ち着いて〜」
最初へ戻る。(永遠ループ)

クーン→やる気なし、長老

「クーン、マーグメルを救うためにこの指輪の兄弟を集めるのだ」
マーグメルにて。クーンは昼寝をしようと思っていた時に長老から呼ばれたために少し不機嫌だ。
「えー、なんでボクなのー?他の連中でいいんじゃない?」
そんな面倒臭いことをしたくなかったので、クーンは他に任せようとする。
だが、長老はそれを許さなかった。
「そうはいかんのだ。クーンが指輪を集めなければ………」
「ボクはマーグメルなんかどうでもいいんだよ。じゃっ、これから昼寝なんで帰るよ〜」
終わりそうにない話をさっさと打ち切り、クーンはしそびれた昼寝をしに(長老が何か言ってた気がするがそれを無視して)寝床へと去って行った。
もちろん、マーグメルは滅んだのでした。(ちゃん、ちゃん♪)

T26OG→DJ風

「えええ[A級優先任務:最終任務確認]Hey!のすすす遂行を希望しますYo!」
すでに使い物にならないようだ。

レッド(アルカイザー)→悪者、ヒューズ→敬語でクール、サイレンス→喋りまくる、コットン→人語を話す

「人の生活を守り、悪を滅ぼすIRPOの一員サイレンス様登場〜」
妙なテンションで現われたのはIRPO隊員の一人であるサイレンス。名前はサイレンスでも喋るのが好きな人。彼は喋りだすと止まらないので他の隊員達は大変だ。
そういうわけで、今の今まで可愛らしく鳴いていたコットンがキレた。
「……てめぇ、いい加減に黙りやがれ」
「はぅ。コットンが人語を話すことを忘れてた。カルチャーショック!!」
サイレンスは大袈裟に手を口元に当て、悲しんでいる表現をする。
コットンはどうやら、かなり怒っているようでさらに何かを言おうとしたが、ヒューズに止められた。
ヒューズはサイレンスに近づき、ぼそりと喋る。
「これ以上、IRPOの面子を壊すようなら俺にも考えがあるのですが」
ぴくっ、とサイレンスの動きが止まる。
その反応にヒューズはにやりと笑い、もっと畳み掛ける。
「ただでさえ、ブラッククロスとか悩みの種があるのにもっと悪いやつが現われたらどうするんですか?IRPOの面目丸潰れですよ」
ヒューズは演技か、はたまた本当なのか頭を押さえた。ついでに溜め息もついていた。
そんなことをしていると、上から声が聞こえてきた。
「どうやら、IRPOを潰すのは仲間割れしている今がチャンスのようだな」
『―――誰だっ!!』
「貴様等のような連中に名乗る名前はないが、今日は特別だ」
そう言って、黄金のヒーローっぽい格好をした人物が上から飛び降りてきた。着地はいかにもヒーローという感じのものだった。
「………俺は悪のヒーロー、アルカイザーだ」
「えぇっ!?正義じゃなくて悪なの〜?」
「突っ込み所はそこじゃありませんっ!!」
サイレンスのボケにヒューズがすかさず突っ込む。まさに長年の絆が生み出した奇跡。
「奇跡とかはどうでもいいとして、コイツをどうにかしないといけませんね」
ヒューズは目の前にいる人物が油断ならないほど強いことを肌で感じていた。だが、だからこそこのままにはしておけない。
「コットン、サイレンス。コイツを捕まえますよ」
コットンは普通に頷いたが、サイレンスはやる気なさそうな態度をしていた。
「へぇ?俺を捕まえるんだ?だったら………」
アルカイザーが青い刃をした剣を握る。
「悪に寝返ったヒーローは強いってことを教えてやるっ!!」
こうして、両者は激突した。しかし、勝負の行方はさすがに分からなかった………。

エミリア→遊び放題、ルーファス→サングラスなし、ライザ→恋する乙女、アニー→内気

「さぁーて、ディスペアから解放されたし、レンもいなくなったことだし遊びに行こうっと」
嬉しそうに喋っているエミリアは素早い動きであちこちに電話をしている。
「……うん、うん。じゃあ、場所はいつもの所で。また後でね〜」
電話はどうやら友達にしたらしかった。エミリアは電話が終わると、くるりとアニーに向き直った。
「アニー、モデルの女の子が足りないの。だから、代わりっていっちゃあ悪いけど、合コンに参加してくれない?」
手の平を合わせてエミリアはお願いをする。しかし、アニーはオドオドして何も答えなかった。
ここぞっとばかりにさらにエミリアが何かを言おうとしたとき、ルーファスがそれを遮った。
「お前は恋人を失ったんだぞ?悲しくないのか?」
そう聞かれると、エミリアは嫌そうな顔をした。
「それは悲しいわ。だけど、だからこそレンのいない今幸せになるのよ」
そう言ってアニーの返事を待たずにエミリアは逃げるように部屋を出て行った。
ルーファスはそれを見つめながら溜息を吐く。
「だからといって、すぐに遊びに行かなくとも」
そう呟き、近くにあった椅子に座る。
そんなルーファスの行動を見ていたライザはうっとりとしながら
「あぁ、私もあの瞳に見つめられたい」
などと言っていた………。

アセルス→遊び人、白薔薇→恐い、ゾズマ→優しい、イルドゥン→弱い、セアト→アセルスに仕える

「あっ、ジーナ?久しぶり。相変わらずカワイイ声してるね」
くすっ、と笑う。電話の向こう側でジーナが狼狽えているのがなんとなく分かったからだ。
「……今日、会えないかな?」
そう言って、相手の返事を待つ。が、途中でイルドゥンに邪魔をされた。
「アセルス、お前という奴は……毎日女を変えて………」
「セアト」
「はっ。なんでしょう?アセルス様」
アセルスが名前を呼ぶとすぐに現われたセアトにイルドゥンを指差し、こう命令した。
「イルドゥンをどっかにやって」
すると、セアトはイルドゥンの手を掴んだ。そして、ずるずると引きずりながらどこかに連れていってしまった。
「ちょっ……セアト、痛いんだけど」
そんな台詞を残してイルドゥンは去って行った。
「さて、続きを……」
そう言いかけたところで、電話を誰かに掴まれている事に気が付いた。
目の前には怒っている白薔薇がいた。
「アセルス様、また女の人に電話ですか?」
にっこりと微笑まれているが、それが逆に恐かった。
「ち、違うんだ。白薔薇………これは、その〜」
「………全く、私という者がありながら………何をしているんだぁっ!!」
ブチ切れた。こうなったら、もはや誰にも止められない。
―――そう思った時だった。
「落ち着きなよ、白薔薇……」
「ゾズマっ!!」
なんと、そこにはゾズマがいた。彼はどうやらアセルスを助けてくれるらしく、「任せておけ」とでも言うようにアセルスにウィンクをした。
「アセルスは君の為に服を作ってもらおうとして、ジーナに電話をかけたんだよ」
「でも、アセルス様は先程何かを隠すように……」
「そりゃ、君にはプレゼントすることを秘密にしてたからに決まってるだろ?」
ゾズマがそう言うと、白薔薇は納得してくれたようだった。
「ごめんなさい、アセルス様。疑ったりして………」
「いいんだ。私も悪かった」
心にも無いことを言いながらアセルスは笑った。白薔薇もやさしく微笑むと、アセルスの耳元でそっと囁いた。
「次、浮気したらどうなっても知りませんからね」

リュート→真面目、ゲン→香●晋、赤カブ→白カブ

「ヘキ●ゴン!!」
ゲンがそう叫ぶと同時に問題が出された。
「これは一体なんでしょう?」
リュートが持っているのは赤カブならぬ白カブだった。
ゲンは少し悩んでから自信満々にボタンを押した。
「大根!!」
腕をガッツポーズのようにして答えた。が、残念ながら間違いだった。
「ゲンさん、どこをどう間違ったらかぶを大根と間違うんだよ。これくらい真面目に答えてくれよ」
リュートは抗議するが、ゲンは全く聞いておらず「あー、かぶかぁ」などと悔しがっていたのだった。

結論
こんなんだったらきっとゲームとして成り立ちませんっ!!


終わり

 

 

 

 

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